iCloud の写真を外付け HDD に保存する方法【Windows・Mac 対応】
iCloud の写真とビデオを外付け HDD・SSD にオリジナル画質のまま保存する方法を、Windows と Mac それぞれ解説。パソコンの空き容量が足りない場合の対処法、ドライブのフォーマットの選び方、長く安全に保管するコツも紹介します。
iCloud にたまった写真を外付け HDD に移しておきたい。でも、いざやろうとすると「パソコンの空き容量が足りない」「どこからダウンロードすればいいのか分からない」とつまずく方が少なくありません。
この記事では、iCloud の写真とビデオを オリジナル画質のまま外付け HDD(または SSD)に保存する方法 を、Windows と Mac の両方について解説します。
外付け HDD に保存するメリット
- 月額料金がかからない:iCloud+ は毎月の支払いが続きますが、外付けドライブは一度買えば長く使えます。
- 自分の手元にデータがある:アカウントのトラブルやサービスの変更に左右されません。
- iCloud の容量を空けられる:手元に完全なコピーがあれば、iCloud から写真を削除して、プランを下げたり無料の 5GB に戻したりできます。
一方で、ドライブは故障することもあります。後半で紹介する「コピーを 2 つ持つ」ルールもあわせて実践しましょう。
準備:ドライブの容量とフォーマット
容量の目安
iPhone の 設定 → [ユーザ名] → iCloud で、「写真」が使っている容量を確認します。外付けドライブは、その容量の 1.5〜2 倍程度あると、今後増える分も含めて安心です。
フォーマットの選び方
| 使い方 | おすすめのフォーマット |
|---|---|
| Windows と Mac の両方で使う | exFAT |
| Windows だけで使う | NTFS |
| Mac だけで使う | APFS |
市販の外付け HDD は、最初から NTFS や exFAT でフォーマットされていることが多いです。Mac で NTFS のドライブに書き込むことは標準ではできないので、両方で使うなら exFAT にしておくのが無難です(フォーマットするとドライブ内のデータは消えるので注意してください)。
よくあるつまずき:パソコンの空き容量が足りない
Apple 純正の方法は、基本的に いったんパソコンの内蔵ディスクにライブラリを置く 前提になっています。
- Mac の写真アプリ:オリジナルを書き出すには「オリジナルをこの Mac にダウンロード」をオンにして、ライブラリ全体を Mac に保存する必要があります。そのあとで、写真を選んで ファイル → 書き出す → 未編集のオリジナルを書き出す を使い、外付けドライブに書き出します。
- Windows 用 iCloud:写真はユーザーフォルダー(C ドライブ)に同期されます。
ライブラリが 300GB あるのに、ノートパソコンの空きが 100GB しかない……という場合、このやり方では最初の段階で行き詰まってしまいます。
方法 1:iCloud.com からダウンロードして外付け HDD に移す
ブラウザの iCloud.com から写真を選んでダウンロードし、ダウンロード先を外付けドライブにする方法です。
- ブラウザのダウンロード先を外付けドライブのフォルダーに変更します(毎回保存先を確認する設定にしてもかまいません)。
- iCloud.com の「写真」で写真を選び、ダウンロードします。
- ZIP ファイルを外付けドライブ上で展開します。
追加のソフトは不要ですが、1 回に選べるのは 1,000 枚まで です。枚数が多いと、選択・ダウンロード・展開を何度も繰り返すことになり、どこまで保存したかの管理も大変です(詳しくは iCloud.com の 1,000 枚制限と回避方法)。
方法 2:Mac の写真アプリのライブラリを外付けドライブに置く
Mac に限っては、写真アプリのライブラリそのものを外付けドライブに移し、そのライブラリを「システム写真ライブラリ」にしてから「オリジナルをこの Mac にダウンロード」を選ぶ、という方法もあります。
ただし、ドライブを常に接続しておく必要があること、設定を誤ると別のライブラリができてしまうことなど、手順がやや複雑です。また、保存されるのはあくまで「写真アプリのライブラリ」の形式なので、ふつうのファイルとして扱うにはさらに書き出しが必要です。
方法 3:専用アプリで外付け HDD に直接ダウンロードする
パソコンの空き容量を気にせず、写真をふつうのファイルとして外付けドライブに保存したいなら、iCloud から直接書き出せるアプリを使うのが手軽です。ここでは、私たちが開発している Export iCloud(Windows 10/11・macOS 対応)での手順を紹介します。
手順
- 外付けドライブをパソコンに接続します。
- Export iCloud をダウンロードしてインストールし、Apple アカウントでサインインします(2 ファクタ認証のコードを入力します)。
- フォルダーを選択 をクリックし、外付けドライブ上のフォルダーを選びます。
- Windows の例:
E:\iCloud Photos - Mac の例:
/Volumes/Backup/iCloud Photos
- Windows の例:
- エクスポート件数の すべて をクリックし、エクスポートモードは エクスポートのみ を選びます。
- エクスポート開始 をクリックします。
写真とビデオは iCloud から外付けドライブへ直接保存されるので、パソコン本体にライブラリ全体を置く必要はありません。ファイルはオリジナルの形式(HEIC、JPEG、RAW、MOV など)のまま、撮影日時入りのファイル名で保存されます。写真が当社のサーバーを経由することもありません。
途中で止まっても続きから
書き出し中はドライブを接続したままにしてください。もしケーブルが抜けたりパソコンがスリープしたりして中断した場合は、開始位置 をすでに保存できた件数の次に設定すれば、続きから再開できます。並び順(古い順/新しい順)は、前回と同じにしておきましょう。
無料で毎月 200 ファイルまで書き出せるので、まずは少量で試してから、ライブラリ全体に進むのがおすすめです。料金はこちらをご覧ください。
保存できたら確認すること
- ファイル数:アプリに表示されたメディア総数と、保存されたファイル数がおおむね一致しているか。
- 中身:ランダムに写真やビデオを開いて、正しく表示・再生できるか。
- 容量:保存先フォルダーの合計サイズが、iCloud の「写真」の使用量と大きくかけ離れていないか。
確認が済んだら、必要に応じて iCloud の容量を空けることもできます。Export iCloud の エクスポート後に削除 を使えば、保存に成功した項目だけを iCloud から削除できます。詳しくは iCloud の容量を空ける方法をご覧ください。
長く安全に保管するコツ
- コピーは 2 つ以上:外付け HDD は消耗品です。もう 1 台のドライブや NAS にもコピーしておけば、1 台が故障しても安心です。
- 保管場所を分ける:可能なら 2 台目は別の場所に保管すると、災害や盗難にも備えられます。
- アーカイブは直接編集しない:編集したい写真は別のフォルダーにコピーしてから作業しましょう。
- ときどき接続して確認する:長期間放置せず、年に 1〜2 回はドライブを接続して、ファイルが読めるか確認するのがおすすめです。
- 年ごとのフォルダーに整理する:撮影日時入りのファイル名なら、名前順に並べるだけで年ごとに分けやすくなります。
まとめ
外付け HDD への保存は、iCloud の容量不足と月額料金の両方を解決できる、とても効果的な方法です。パソコンの空き容量が少ない場合は、内蔵ディスクを経由せずに外付けドライブへ直接書き出せる方法を選びましょう。より詳しい概要は iCloud の写真を外付け HDD に移すのページでも紹介しています。